工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

事例紹介SOLUTION

水濡れ環境でも長持ちウレタンスポンジクッションベルト
#ウレタンフォーム #耐加水分解 #耐久性向上 #挟み搬送 #タイミングベルト

【耐加水分解グレード ウレタンフォーム】

エステル系ポリウレタンの基本的な性質
 *摩耗性に優れる
 *高温に弱い
 *加水分解しやすい(水濡れ環境での劣化が早い)


ウレタンフォームは耐摩耗性を重視しエステル系原料が採用されています。
このため、食品製造工場を始めとした多湿環境の製造現場では、加水分解による劣化が避けられませんでした。
今回、エステル系原料でありながら、耐加水分解性能を持ったウレタンフォームが開発されました。



スポンジ貼加工は平ベルトにもタイミングベルトにも加工可能です。
 
ご相談内容・課題
飲料メーカー様からのご相談。

左右から挟み込んでワークを送るベルト(サイドベルト)に、グリップのあるウレタンスポンジを接着したものを採用しているが、交換頻度が高い。

使用によってスポンジが脆くなってくるので、ポロポロ剥がれ落ちてくることがないように、少しでも劣化の兆しが見えたら交換することにしている。
もっと耐久性の良いスポンジに変更できないだろうかとのこと。
ご提案内容
現地で確認したところ、搬送物の側面に水滴がついている状態ということが判明。
ウレタンスポンジが濡れた状態で長時間使用したことで加水分解が起こり、早期劣化に繋がっていました。

そこで、ウレタンスポンジの材質を、標準グレード品から耐加水分解グレード品に変更することをご提案。
加工性やグリップ力は従来のものと変わりません。


ウレタンスポンジ
 従来品 :TR (緑・白) … 標準グレード
 提案品 :YTR (白のみ) … 耐加水分解グレード


サンプルで確認後、是非試してみたいということで、実機サイズで製作し、採用いただきました。
スポンジを変更したことにより、ベルトの寿命が倍以上に伸びてランニングコストと交換作業の低減ができたと、高評価をいただくことができました。

その他
ベルトの表面にゴム板やスポンジを接着してグリップ性、クッション性を高めて使用する場面は、自動装置の多様化によっていっそう増えています。
一方で、接着加工は手作業で加工する必要があるため、価格が高かったり、仕上がりや耐久性の悪さが課題になることが多いと聞きます。

当社は様々な種類の材料と接着剤、他社ではやらないような接着、溶着方法のレパートリーを多く持っています。
現在ご使用のクッションベルトについてお困りごとがありましたら、是非お気軽にご相談下さい。

また、今回はスポンジ(発泡素材)をご紹介しましたが、ウレタン板にも加水分解に強いグレードのものもあり、ご用途によって選択可能です。
材料選定でお悩みでしたら、問合せフォームよりご連絡ください。

【追記】
2026年夏に、YTRよりも更に加水分解に強い新商品『AR』が発売されました。
AR はエーテル系ウレタンを原料としており、これまでよりもさらに加水分解に強くなっております。
多湿環境の工場で、ウレタンスポンジの表面がボロボロ崩れてくるような劣化が発生しているようでしたら、是非ご相談ください。