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2021/12/22

TECHNOLOGY

【ベルト加工Blog】カーブコンベアベルトの製作

こんにちは。
製造部のH.Aです。

当社では『図面が無いけど今使っているベルトと同じものが欲しい』といったご要望にお応えするため、使用済みのベルトや交換用在庫品のベルトをお借りし、現物を測定して同等品の製作対応を行っています。
(使用済みベルトの場合は、ベルトを裁断しての測定になります)

今回は『図面は無い状況だけど出来るだけ早く交換用のカーブコンベアベルトが欲しい』とのご相談を頂きましたので、この機会にカーブコンベアを使用されている多くの方々に、このようなケースでも当社は対応可能だということを知っていただければと考え、製作の流れを概要だけでもご紹介できればと思います。




◆カーブコンベアベルトの測定



お預かりしたベルトをカットし、展開した状態で各寸法の測定を行います。
カーブコンベアベルトの寸法の内、もっとも重要な寸法はベルトの角度になります。
お預かりしたベルトの中には、いくつの角度で製作されているかも不明な場合も多く、中には90°との情報であったはずが、実際には95°といったかなり特殊な角度設定であった場合なども…



やはり正確な寸法情報を得るためには、裁断してからの測定が重要になりますが、新品の予備ベルトをお預かりする等、カットするわけにはいかない場合もあります。
その場合は、カットせずに測定することも可能ですが、どうしても精度の高い測定が出来ない為、製作したベルトがピッタリとコンベアに装着できない可能性もあり、コンベア側でそれなりの調整が可能であることが前提となりますので、ご注意下さい。




◆カーブコンベアの製作



測定したデータを基に、加工機となるカッティングプロッター用のデータをCADで製図していきます。
一度製作したベルトのデータは基本的に全て保存していますので、次回以降は現物のベルトが無くても、ご注文に対応することが可能です。



製図が完了した後は、データをカッティングプロッターに送信してカット加工に入ります。
ベースとなるベルトを機械にセットし、バキュームによりベルトを固定して加工プログラムを起動します。



ベルトの測定から製図まで、正確に丁寧にと自信をもって対応していますが、ベルトを切り出すこの瞬間は、本当にお客様の望んでいるものが出来るだろうかと、いつも不安でドキドキしてしまいます。

カット加工が終わったら、測定したベルトと重ね合わせ、形状が一致しているかの最終チェックを行います。
綺麗にピッタリと重なった時は、ホッとすると共に達成感が得られ、この仕事にやりがいを感じる瞬間でもあります!


カット加工が終わった後は、エンドレス加工でベルトつなぎ合わせる作業です。
ベルトのエンドレス加工は、ラップジョイントとフィンガージョイントが一般的ですが、カーブコンベアベルトの場合は基本的にフィンガージョイントで対応を行っています。


ラップジョイントでも加工は可能ですが、エンドレス部の厚みが常態部より厚くなってしまいます。
この為、カーブコンベアベルトの様に周長が短い場合、厚みが増すことで硬くなってしまうエンドレス部が搬送時に問題を引き起こしてしまう場合がありますのでご注意下さい。
フィンガージョイントでも、裏面に補強シートを入れて施行していますので、強度的にラップジョイントと大きな差異は無いと捉えていただいて問題ないかと思います。


エンドレス加工が完了したら、仕上処理をして完成です。
(今回のベルトには穴加工がついていましたが、穴が無い方が一般的かと思います)



この他、外周部に補強としてベルトを帯状に張り付けたり、荷こぼれ防止用として縦桟加工を行う等の加工も可能ですので、お困りの際にはぜひご相談ください。


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