工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

ブログBLOG

2023/05/31

CREATIVITY

【設計・製作Blog】コンベヤ改造事例:LED付コンベヤ

こんにちは。
製造部技術課のNです。

私たち技術課では自動化装置の設計製作や部品の組み立てを行なっています。
そこで、「設計・製作ブログ」として、開発事例を中心にご紹介していこうと思います。

今回は、既存のコンベヤにLEDを埋め込み、バックライトコンベヤに改造した事例をご紹介します。


目次





◆LED付コンベヤとは



LEDバックライト付コンベヤとは、コンベヤに埋め込んだLEDライトでベルトの下から光を照射し、透かして異物の検出や形状検査をするためのコンベヤです。
AIによる画像処理技術が発達したことで検査作業の自動化が進み、LEDバックライト付コンベヤの需要も高まっています。

搬送物の上部から光を当てて検査するタイプのLED付コンベヤもありますので、搬送物の形状や検査内容に合わせて選定することが重要です。





◆コンベヤ改造のBefore→After



●顧客
食品用装置メーカー

●内容
既存のコンベヤ(一般的なステンレス製のコンベヤ)と新品の照明装置はお客様からの支給品
コンベヤ追加工内容と取付金具の設計、製図、製作、組立ては技術課で担当 
(取付金具の一部は協力工場製作)


加工の経過について、簡単にですが写真を交えてご紹介します。
Beforeとなる初期状態は、光をほとんど通さない通常のコンベヤベルトが装着されていました。



<Before>

先ずはコンベヤ本体に照明装置を組み込む必要がある為、照明装置の大きさに合わせて本体を切削し、LED発光装置を埋め込む作業を行います。



<After①>・・・ベルト装着前

LED発光装置を内蔵した後は、透光性の高い透明タイプのコンベヤベルトを装着させれば完成となります。



<After②>・・・完成品(*照明光はイメージです。)





◆よくあるご質問



Q1.注文してから納品までどのくらい掛かる?

部材が揃っていて、組み立てだけを行うのであれば1週間ほどの作業ですが、照度の高いLED発光装置は受注生産であることが多く、通常でも手配してから2ヶ月程度かかってしまいます。
更に、LED取付けの金属部品にオプションとなる特注品が含まれてしまう際は、数週間かかってしまう場合もあります。

今回ご紹介したコンベヤ改造は、コンベヤ本体と照明装置をユーザー様から支給いただいての作業だったので、取付部の設計も含めて1ヶ月ほどで納品することができました。


Q2.照明の選定は相談できますか?

必要な照度や発光のサイズが事前に分かれば、それに対応するものをメーカーに相談して探すことはできますが、どの程度の明るさならば上手くカメラ検知できるのかについては、当社では保証致しかねますので、お客様側で設定をご確認いただく必要があります。





◆その他


既設のコンベヤ改造や、付帯装置の製作に関する相談がありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。


Back List