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2025/05/21
TECHNOLOGY
【ベルト加工Blog】 蛇行防止ガイド(Vガイド)の加工例
こんにちは。製造部Yです。

今回は搬送用ベルトの蛇行防止用ガイド(Vガイド)を使用した加工例について説明させていただきます。
蛇行防止ガイドとして利用されることが多いですが、汎用性の高い材料なので、加工次第で様々な用途に利用することもできます。
目次
◆屈曲性を向上させる『ノッチ加工』
規格の蛇行防止ガイド(Vガイド)に等間隔で溝を成形する加工です。
これにより屈曲性が向上し、プーリーを通過する際のベルトへの負荷が軽減します。
専用の機械で溝を作りますが、条件によっては手加工となり、溝の間隔は場所によって多少異なる場合があります。
加工内容についてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


◆横桟としての利用
蛇行防止用ガイド(Vガイド)を搬送面に取り付け、荷こぼれ防止や傾斜搬送のための桟として使用することもできます。
通常、桟材はウレタンシートから切削して作りますが、Vガイドを使用すれば、高さや幅を加工する必要がなくなるためコストも抑えられます。
Vガイドはサイズや材質、色も豊富ですので、お客様の用途に応じてお選びいただけます。
更に特殊な例では、搬送ベルトの両面の同じ場所にVガイドを付けることも可能です。
これを当社では『ダブルガイド』と呼んでいます。
表裏で別のサイズのVガイドを付けることも可能です。
◆タイミングベルトの蛇行防止ガイド
裏が平らな搬送ベルト(平ベルト)と同様に、歯車で回すタイプのベルト、タイミングベルト(歯付ベルト)にも蛇行防止ガイドを付けることが可能です。
タイミングベルトは歯車によって送り出すため、長手方向にはズレにくい機構ですが、蛇行防止ガイドを付けることで幅方向にもズレにくくなります。
タイミングベルトの裏面には歯が付いていますので、蛇行防止ガイド取付け箇所に10~20㎜ほど研磨が必要です。
▼タイミングベルト中央に研磨
▼研磨部へ蛇行防止ガイドを取り付け加工
◆タイミングベルトへの横桟加工
先ほどご紹介した搬送ベルト(平ベルト)と同様に、タイミングベルトの搬送面にもVガイドを桟として取り付けが可能です。
搬送面に桟を付けるとベルトの屈曲に影響が出ますので、どのサイズの桟なら付けられるのか迷ったときには、是非クレタスまでお問い合せ下さい。
当社では数十種類の、形や硬度が異なるVガイドを常時在庫しています。その中にお客様のご要望に合うものがあるかもしれません。
下記リンクのページにはラインナップを掲載しています。是非そちらもご覧ください。
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