工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

事例紹介SOLUTION

挟み搬送用クッションベルト スポンジ置換え 
#クッションベルト #耐摩耗向上 #材質変更

【クッションベルトの材質について】

タイミングベルト背面に発泡素材(スポンジ)等を接着し、挟んだり押さえたりして搬送するベルトをクッションベルトと呼んでいます。

≪クッションベルトの搬送面加工(抜粋)≫
* ゴムスポンジ
* ジャージ布付きスポンジ
* ウレタンスポンジ
* Creオーム(ウレタンシート中空桟)

ご相談内容・課題
部品メーカーの方からのご相談。

細長い形状の製品をゴムスポンジを貼ったタイミングベルトで挟んで高速搬送しているが、スポンジの持ちが悪く数か月でひび割れが起きている。
そのまま使い続けてしまうと、割れたゴムが剥がれて製品に付着してしまうリスクもあるので改善したい。

ご提案内容
交換して外したベルト現物を確認させていただいたところ、ベルト背面にはクロロプレンゴムスポンジのシートが接着されていました。
状態としては、全体的にゴムの弾性がなくなりひび割れており、特にジョイントの突き当て部が大きな割れ目になっていました。
クロロプレンゴムも対候性に優れた材料なのですが、今回は搬送速度が速いこともあり、劣化が早まってしまったようです。

なお、お客様からは機械の設定をそのままで使えるように、材質は変えてもいいが厚み(5mm)は変更したくないというご希望がありました。


そこで、厚みはそのままで、耐摩耗性の高いウレタンスポンジに材料を変更することをご提案。
割れやすいジョイント部分も突き当てではなくテーパー接着にして、割れにくくなるように工夫しました。


変更してからはひび割れがなくなり、交換頻度も下がったと評価いただき、リピートでご注文いただいております。


その他
タイミングベルトの背面にスポンジ等を貼り付けた「クッションベルト」は、生産ラインの自動化が増えるにつれて需要が増しています。
一方で今回のご相談のように、あまりたくさん在庫したくないが劣化が早く交換頻度が高いので何か対策を考えてほしいというご相談はよく聞かれます。

同じようなお困りごとがありましたらお気軽にお問い合わせください。


また、クッションベルトについては下記のページでも詳しくご紹介しております。