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2023/09/27

TECHNOLOGY

【ベルト工場Blog】ウレタン製丸ベルト加工 <後編>

こんにちは。製造部のYです。
今回はいよいよ、丸ベルトBlogの後編です。
搬送ベルトへの加工材料としての丸ベルト活用についてご紹介します。



目次


■蛇行防止ガイドとしての活用



丸ベルトを搬送用ベルトの裏面に溶着加工することで蛇行防止の効果が得られます。
台形断面の「Vガイド」と呼ばれるウレタンコードを蛇行防止桟として使うことが一般的ですが、丸ベルトを使用することもあります。

ベルトに接する部分は溶けて平らになるので、溶着後はちょうど「かまぼこ」のような形(甲丸)の凸となります。








■横桟としての活用



搬送ベルトの表面の幅方向に横桟として溶着することもあります。
この加工で傾斜搬送が可能になります。

桟の大きさやピッチも指定の寸法にて加工出来ますのでお気軽にお問合せ下さい。



▼全幅に等間隔で溶着した場合





▼ 二列に分けて2本ずつ付いた横桟の加工例
 (大きな箱を少し浮かせて搬送するときなど)







■縦桟としての活用



丸ベルトを、搬送ベルト表面に溶着し、縦桟として使用することもあります。
位置決めや荷こぼれ防止の効果が得られます。


▼ 縦桟加工例 (左右1条ずつ)







■ピン加工



続いては、丸ベルトならではの桟加工です。
丸ベルトを輪切りにし、その断面を溶着加工してベルト表面に立てる「ピン加工」が出来ます。

丸ベルトに巻き癖がついている場合、ピン加工した際にやや曲がってしまうことがあります。
材料によって巻き癖の付きやすいものとそうでないものがありますので、ご相談ください。
加工の仕上がりが気になる場合はサンプル製作も承っています。


▼ピン加工例 (左右1列ずつ)






■ドーナツ桟加工



最後も、丸ベルトならではの加工です。

丸ベルトをエンドレスした状態でベルトに溶着すると、ドーナツ形桟(ドーナツ状の丸い凸)ができます。
ベルトに接する部分は溶けて平らになります。

平たい搬送物を少しだけ持ち上げて接地面を減らすことができます。










さて、2回に渡って丸ベルトの様々な加工についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したものの多くが、お客様からのリクエストに応えているうちに増えてきた加工です。

まだまだ私たちも知らない、様々な可能性を秘めているのが丸ベルトです。
私たちはいつも新しい加工方法、加工品の開発の種を探しています。

もしかしてこんな加工はできないか…、こんな製品があればいいのに…等々、ご意見、ご要望をお持ちのお客様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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