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2024/03/27

CREATIVITY

【ヒント!Blog】軽搬送用コンベヤベルトの選定について

こんにちは。営業1課Nです。

 

クレタスの担当者が、営業活動の中でお伺いするお客様の「お悩みごとあるある」についてご紹介してきた『ヒント!Blog』。

今回は、裏面が平滑でゴムローラーやウレタンローラーの摩擦で回転させる搬送コンベヤベルト、いわゆる「平ベルト」の選定方法についてご紹介します。


目次





■軽搬送用コンベヤベルト選定の基本



コンベヤベルトを選定するときに最低限必要なのは、次の4つです。

1)ベルトの型式
2)ベルト幅
3)周長
4)コンベヤ側の最小プーリ径


ベルトの幅と周長については、既設コンベヤのベルトの交換や置き換えをする場合であれば、調べることができます。
コンベヤのカタログに掲載されていることもありますし、ベルトの背面に印字されている場合もあります。
記載が見つからない場合も現行品を計測して調べることができます。

新規で設計するコンベア用のベルトである場合は、装置の機構、ローラー径、軸間の距離からこれらを算出する必要があります。


ではベルトの型式はどうやって選べばよいでしょうか。
軽搬送用コンベヤベルトのメーカーには、バンドー化学、ハバジット、三ツ星ベルト、ニッタ、フォルボジークリングなどがあり、それぞれ特色のあるベルトをラインナップしています。
また、輸入された機械には海外メーカーのベルトが付いています。


条件に合ったものを選定する手順としては、どのメーカーだとしても概ね下記となります。


1)以下の条件に合うベルトシリーズ・品種を見つける
 
 ✓ 搬送物は何か
 ✓ 搬送物の状態
 ✓ 目的を達成するのに必要な要件
 ✓ コンベヤの用途


2)コンベヤサイズと搬送物重量からPLY(プライ)数の選定をする


3)ベルトシリーズとプライ数が合う型式を選定する

なお、2)でプライ数=1という結果であっても、コンベヤの最小プーリ径よりもベルトの最小プーリ径が大きければ2PLYのベルトを選定することも可能です。







もし、ある会社のベルトのラインナップの中に条件に合うベルトが見つからない場合は、他のメーカーでも同じ手順で調べてみるとよいでしょう。
各社、ユーザーの希望を叶えるために日々新商品の開発に精を出しておりますので、いくつか当たる中で良いベルトが見つかることもあります。

それでも比較が難しい、どうしても条件が合わないという場合はクレタスにご相談ください。
問い合わせフォームからメッセージをいただけましたら、お調べすることが可能です。

海外製のベルトについても実物や画像から入手ルートや国内メーカーへの置き換えのご提案も致します。






■カタログを見るときの確認点



コンベヤベルトのカタログを見ていると、スペック一覧に下記のような言葉が並びます。

* PLY(プライ)数
* 許容応力
* 最小プーリ径
* 使用温度


PLY(プライ)数というのは芯体の層の数です。
軽搬送用のコンベヤベルトは殆どが1PLY(1層)と2PLY(2層)に分類されます。
もちろん、層が多い方が強度が高いですが、その分屈曲が悪くなりますので小プーリーまたはナイフエッジで回すことが難しい場合があります。
価格については、通常同じシリーズであれば、2PLY品の方が高くなります。
なお、どちらも選定可能な条件の場合、2PLYの方がベルトの蛇行や片寄りなどトラブル発生のリスクを低減します。


下の図はベルトメーカーバンドー化学のカタログの一部です。


①ベルトのシリーズ(用途)
②コンベヤ機長
③テーブル支持かローラ支持か
④ベルト幅
⑤コンベヤ1m長さ当たりの搬送物重量

この5点の情報をもとに、必要なプライ数を調べることができます。


大体の目安ですが、ベルト幅が600㎜以下の場合は1プライ、601㎜以上の場合は2プライと考えると良いでしょう。
(ベルトの型式によっては601㎜以上でも1プライで対応できるものもあります。)








■カタログだけではわからないこと



ここまで計算して算出するベルトの選定の話を書いてきました。
しかし、カタログの数値だけではわからないことがベルトの選定にとって重要なこともあります。

例えば、次のような場合がそれに当たります。

 ✓ 搬送物がどのくらい滑るのか、逆にグリップするのか
 ✓ 光の反射具合
 ✓ ベルトの色味


このような場合は現物でしか確認できませんので、メーカーからカットサンプルを取り寄せて確認することが必要です。
特に、溶着加工部(ジョイント部)のテカリなどが気になる場合には材料のカットサンプルではなく、加工サンプルでの確認が必要になります。

近年、省人化と検査精度向上のためにAIカメラによる外観検査が増えており、「見え方」「映り方」が生産性に直結することが増えています。
時にはベルトの表面に別の色のシートを溶着して色味を変える等のご要望をいただくこともあります。



ベルトの仕様について相談したいという方は是非お気軽にお問い合わせください。
ご連絡お待ちしております。



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