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2021/06/09

TECHNOLOGY

【ベルト加工Blog】ホッパー用ウレタンシート加工

こんにちは。
営業部のMです。


今回は、搬送ベルトで使用される材料を用いた、ホッパー用シートの加工についてご紹介します。





◆ホッパー用シートについて



当社では搬送用ベルトで使用されるウレタンシートや搬送用ベルトそのものを使用し、ホッパーの内張やシュート等に使用されるシートの製作も行っています。





構造は搬送ベルトにとても近似していますので、当社のベルト加工技術を十分に発揮できる加工領域になるかと思います。


ご依頼の際に、希望される形状を展開図でいただける事がベストですが、図面等が無い場合には、既に使用されている製品をお預かりし、現物測定から同等サイズ品を製作する対応も可能です。


また、完成図面をいただければ、当社で展開図を作成して製品製作も対応可能です。





◆ホッパー用シートの加工



加工工程は、展開図を作成してその形に材料をカットし、搬送用ベルトと同じように材料を円筒形状や円錐形状に繋げれば完成。


工程の流れは意外と単純に感じられると思います。


ですが、材料カットの工程は直線と曲線を織り交ぜた作業が必要になるので、手加工作業ではとても難しい作業となります。


ここで活躍するのが、カッティングプロッタ(正式名称:フラットベッドカッティングプロッタ)です。







打ち抜き加工の様に専用抜型を必要とせず、作図データを基にワークをカットする設備のため、イニシャルコストを発生させることなく一点物の製作が可能になるのは、大きなメリットになるのではないでしょうか。


加工の流れとしては、最初にお客様から頂く完成図面や展開図、現物測定のデータ等から、カット用の展開図を作図します。


新規に作図を行う際は、不具合品の発生防止を徹底するため、作図データのダブルチェックを実施しています。






作図が完了したら、ワークをカッティングプロッタにセットし、加工プログラム起動で加工開始です。






カッティングプロッタのバキューム吸着機能でワーク固定をしていますが、ワークの重量や材質により、カット時にズレが発生してしまう事があるので、マスキングテープで補強固定をしてからカット加工を行うようにしています。


最後に、エンドレス加工でシートをジョイントして完成です。






ウレタンシートで製作する場合は、基本的にはバンドー化学製のバンコランシートを使用しています。


オレンジ色と乳白色の他、青色でもご対応可能な場合もありますので、ご相談いただく際には色調のご希望もお伝え下さい。





◆搬送ベルトを使用したホッパー用シート



内側に離型性が必要とのご要望により、シリコン含侵のサンラインベルト【SL-F0217】を使用しての製作です。



ウレタンシートが9割以上を占める中で、とても珍しいケースです。


作業工程は、ウレタンシートの場合と同様にベルトをカットし、






エンドレス加工を行って、仕上処理すれば完成です。






ホッパー用の場合は、通常の搬送ベルトとは異なり、仕上り周長がとても短いものがほとんどです。


この場合、搬送ベルト用のプレス機ではエンドレス加工ができないので、高周波溶着によるエンドレスを行っています。


それでも既存の設備で加工が困難な仕様がありますので、専用治具を製作して加工を行うケースもあります。



搬送ベルトを材料とした場合は、ウレタンシートでは困難だった形状でも製作することが可能なケースもあります。


他メーカーで断られてしまった仕様でも、ぜひ一度ご相談下さい。




搬送ベルトに関する基本的なご紹介は下記ページでご案内しています。
ぜひご覧下さい。



≪【搬送ベルト】についての詳しい情報はこちら→ ≫

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