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【新潟工場Blog】カッティングマシーンによるスポンジカット加工
新潟工場Blogの第3弾は、軟質材となるスポンジ・ゴムの加工についてご紹介したいと思います。
これまでは樹脂切削についての内容が続いてしまっていましたが、加工対象物が変わると設備も大きく変わってくることを改めて認識頂ける機会になれば幸いです。
NC加工機は抜き加工のような型製作を必要としませんので、1点物でもランニングコストを抑えることができ、更に精度の高い加工を実現できることが、最大のメリットになると思います。
当社では、計2台のカッティングマシーンを保有し、様々な加工依頼に日々ご対応しています。
◆カッティングマシーンとは
カッティングマシーンは、NCルーターとカッティングプロッターの機能を合わせ持った加工設備です。
レシプロカッターを搭載しているため、シート状のゴム・樹脂をカット加工するだけでなく、スポンジ等の軟質素材においても加工対応が可能になっています。
また、ミーリングヘッドも搭載していますので、ルーターとしての機能も兼ね備えており、エンドミル等の刃具をセットして、切削加工を行う事も可能です。
新潟工場では、主にスポンジ材料の加工機として活躍していますので、加工順に沿って簡単な加工のご紹介をしたいと思います。
◆カッティングマシーンによるスポンジカット加工
他のNC加工機と同様に、まずは図面から加工プログラムの作成を行うため、ドラフトボードというCADソフトでデータを作成していきます。
基本的には2DCADのような形で図面を引いていく作業になります。
その後、刃物の切削速度やレシプロカッターの振動速度、エンドミル回転数等の加工条件を設定して、加工用のプログラムは完成となります。
次に、加工段取り作業に入ります。
材料にあわせてカッター刃の選定を行い、ワークを作業台にセットします。
バキュームによってワークを固定しますが、この設備はバキューム範囲を8分割する仕様になっているため、ワークが乗っている範囲にだけバキュームが掛かるようにセッティングします。
ワークのサイズや材質によってはバキュームだけでは固定できない場合もあるため、治具等を使用して固定する必要がある場合もあります。
NCルーターのブログでも同様のご説明をしていますが、やはりNC加工機と言えども、加工におけるノウハウは確かに存在するということを、こういった場面で実感します。
加工段取りが完了したら、準備したプログラムを起動して加工開始です。
ちなみに、カッター刃の周囲にある円形の部品は材料を押さえる機構になっていますので、柔らかい材料でも刃に引っ張られて変形すること防ぐことができます。
材料によってはこの押さえ部品が引っ掛かってしまうこともあるので、その場合には滑り性のよりテフロンテープなどを貼って対応する場合もあります。
加工機が停止すれば、加工は完了です。
製品の外周や穴などに残っている残材を取り外し、検査工程で寸法チェックを行った後に出荷となります。
◆その他加工品
簡単な加工の流れをご説明してきましたが、その他にも色々な形状のカット加工を行っています。
これまでご紹介してきた樹脂加工に加え、スポンジやゴムのカット加工だけでなく、樹脂加工品とスポンジを接着等でアッセンブリ品としてご提供する形の加工対応も可能ですので、お困りの際にはぜひご相談ください。
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