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2023/07/12

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【スタッフ・インタビュー】② 品質管理課(主任)19年目 Kさん

こんにちは。営業部 WEBセールス担当のNです。

連続企画 ”スタッフ・インタビュー” 2回目は、品質管理課 主任の Kさんです。






◆まずは入社当時のことを教えてください

クレタスが現在の八王子市に来たのは12年前です。それまでは東京都調布市の国道20号 調布インターのそばに工場がありました。味の素スタジアムの東側のエリアのところですね。

私の入社当時は航空機内装部品の樹脂やスポンジの加工品を作っていて、検査する量も品目も増加してきた時期でした。私はそこからずっと2020年まで、主に航空機用製品の検査をしてきました。完成寸法の測定のほか、添付書類に不備がないかの確認や検査記録の管理などです。



◆現在は変わっているということでしょうか

2020年に航空機向け製品の製造と検査を新潟工場に集約することになったため、現在の品質管理課では、八王子工場で製造している加工品と、協力工場から入荷してきた加工品の両方の検査及び梱包発送をパートさん含め10人のスタッフで担当しています。

航空機内装品の受注、製造、検査、管理を行なう部署は、今年(2023年)「航空宇宙及び防衛分野の組織の品質マネジメントシステム」(JIS-Q9100)を取得しました。
これは、従来のJIS-Q9001よりもさらに厳しい基準となっており、新潟の検査部門も頑張って取り組んでいると聞いています。





◆Kさんが担当している仕事内容について教えてください

現在私が担当している仕事は主にベルトの検査です。
ベルトの幅、周長、蛇行防止ガイド位置、横桟のサイズやピッチなどの測定を行ない、検査後の個別包装・出荷梱包まで行なっています。

お客様の元へ安心してお使いいただける製品を確実に届けられるように取り組んでいます。





◆ベルトの検査は何を元に検査するのでしょうか

営業部が製造部に出した注文書の内容と、製造部で出力する検査表、そして製品そのものの加工が合致しているのか確認します。
もちろん、お客様から図面をいただいている場合はそれも確認します。



◆実際、どのくらいの頻度で加工不良は見つかるのでしょうか

頻度はバラバラですが、多いときは週に複数回起こることもあります。
加工不良というより、お客様の図面と注文書の内容に微妙なズレを発見する、ということが多いです。

例えば、お客様の図面に『桟のピッチ=内寸50㎜』と書いてあって、桟の数が20ヶ所、ベルトの全長が1000㎜だとします。
それなのに担当営業が製造部に出した手配書では、桟のピッチが内寸ではなく『中心間寸法』となっていたことがありました。

桟のピッチはベルトの長さに対して均等配置になるように取り付けることが多いですが、中には搬送物の大きさに合わせてを揃えて搬送する目的などで、内寸指定の場合もあります。
受注時に確認済みなのであれば「図面表記は内寸とあるが中心ピッチに変更、ユーザー確認済」と記載があるべきです。ですから、このケースは指示内容の不一致ということでNG判定にしました。



▼測定



▼包装



◆航空機内装用品の樹脂加工品とベルト加工品の検査で違っている点は?
また、以前の航空機部品検査経験がベルト検査に役立っていると感じることはありますか

ベルトは検査する箇所がある程度決まっていますし、公差範囲も広いので樹脂やゴムの切削加工品と比べると検査が難しいという事もあまりないので、不適合品が回ってきたとしても、見落とさない自信があります。
ただ、大きく重たいものも多いので、梱包も含めて体力を使います。 

以前の経験で役に立っていると感じるのは、図面の見方が身に付いていることです。
航空機用の製品は図面に細かい指示も多く、確実に図面を読み取る技量が求められていたからだと思います。

例えば、横桟の溶着指示がある図面が添付されてたとします。
作図されている横桟の上の方をよく見ると、特に寸法指示は無いのに角が丸く描かれているときがあります。
こういった場合には、完成品のベルトにR加工がされていない桟がついていたとしたら、製造に戻して確認を取ってもらいます。
お客様が了解しているかどうか、図面や注文書から判断できない場合には、全て確認を取っています。



◆仕事をする上で特に心がけていることはありますか

分からないことは必ず確認するようにしています。
私達はお客様と直接のやり取りはしませんが、私たちが検査して出荷した製品は直接お客様に届きますから、責任は重大です。
「自分はよくわからないけどそんなものなのかな」と思いこまないように気を付けています。

それから、立ち仕事が多く、重たいものも運ぶこともある仕事なので体力の維持には気を付けています。

仕事中では無いですが、会社と自宅との間を通勤時に走ったり、プライベートでは週に2回フットサルチームで汗を流したりしています。
体力があれば、仕事の精度も上がりますし、フットサルも勝てるようになるので一石二鳥ですね。



◆最後にブログを見ていただている方へのメッセージをお願いします

安心していただける製品をお客様に提供するため、これからも丁寧な検査を継続していきたいと思います。
お届けした製品で何かお気づきの点がありましたら、お気軽にお尋ねください。



▼梱包の様子





《編集後記》
Kさんが毎朝ランニングスタイルで出社してくるのを見て、すごく走るのが好きな人なんだと勝手に思っていましたが、体力維持のための努力だと聞いてびっくり。
当社社屋は坂の上にあるので私はマネできませんが、時々は見習って電動アシストをOFFにして自転車をこいで来ようと思いました。
(インタビュアー 営業部 N)


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