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2023/05/17

TECHNOLOGY

【ベルト加工Blog】展示会用小型コンベヤの製作

こんにちは。
営業部のMです。

今回は当社で製作した、展示会用小型コンベヤ(コンベア)とその特殊加工ベルトについてご紹介したいと思います。
ご紹介する小型コンベヤについては、FOOMA JAPAN 2023にて、バンドー化学様のブースで展示いただく予定になっています。
ブース番号は「3J-69」となります。

FOOMA JAPAN 2023に来場される予定があれば、ブースに立ち寄っていただいて、ぜひ現物をご覧いただければ幸いです。


展示会用のベルトとしては、昨年開催のFOOMA JAPAN 2022で展示するため、ベーシックタイプのコンベヤでベルト製作を行いましたが、今回は全国各地にデモ機として送付し易いよう、コンパクトで簡単に現地組立が可能な小型コンベヤで製作しました。



ベルトはいくつかのパーツに分かれており、ベルト端に作ったループを組み合わせてピンを抜き挿しすることで簡単にコンベヤから脱着可能な『モノレーシングジョイント』仕上げになっています。
各地域の特色やユーザー様の興味に合わせて組み合せを変更し、効果的なアピールが可能になっていることが、大きな特徴です。





目次





◆サイドウォール加工



粒状のワーク搬送に適したサイドウォールのエリアです。

サイドウォール加工については、下記リンク先のブログにも記事を掲載していますので、興味のある方は、ぜひこちらもご覧下さい。



今回はFOOMA JAPAN出展用のベルトとして、抗菌防カビポリウレタン製ベルトのSL-F1601をベースとして製作しました。


これまでの加工実績から、サイドウォール加工だけでは無く、T型・I型・TB型の横桟を組み合わせたパターンが多くありますが、もちろんサイドウォールのみの加工でも対応可能です。

組み合わせる横桟については、プーリー径が小さい場合はI型、傾斜搬送の場合にはTB型など、搬送物や搬送条件といった仕様に合わせて桟の形状を選定いただくことが可能です。





◆ミスターNスティックへの横桟加工



離型性にとても優れたベルトとなる、ミスターNスティックの横桟加工を採用した横桟加工エリアです。

これまで、1PLYベルトのみラインアップされていた為、マーキングやCreガードといった加工が主となっていましたが、新たに2PLYベルトが追加されたことで、横桟加工にも対応できるようになりました。

横桟材料としては、非付着タイプはベースベルトと同じ材料を、耐湿熱タイプはF3シリーズの材料で桟を製作しますので、ベルトへの取り付け強度も心配ありません。

加工可能な横桟形状についてはT型はもちろんのこと、I型、TC型、TB型、CreΩや平桟など、基本的に当社で製作している横桟形状のほぼ全てで対応することが出来ます。




◆特殊スポンジ加工



クッション性を持たせるため、ベルト表面に柔らかい材料を接着する特殊スポンジ加工エリアです。

当社で主に対応しているサンソフト(ブルージャージ付きスポンジ)や、ウレタンパッドTR以外でも、用途に合わせたクッション材の接着加工を提案しています。



・ジャージ包み込みスポンジ


主に両側から挟み込んで搬送するサイドベルトとして使用されています。
スポンジをジャージ生地で包み込み、スポンジ自体を露出させないシール加工もする事で、経年劣化等で生じるスポンジの割れ加水分解による欠落を抑制することが出来ます。

実際に採用いただいたユーザー様からは、ウレタン材で包み込んだものよりも長持ちする、と好評です。



・スポンジのラミネート加工


主にクッションベルトとして使用されています。
スポンジをベルトと同材のウレタンシートで被う加工で、クッション性を保ちながら、スポンジの劣化や欠落を抑制することが出来ます。
スポンジ厚み等のサイズについては、使用用途に合わせて選定が可能となっています。

また、水滴が付くような場所で使用されるケースでも採用いただけるよう、新たに耐加水分解のウレタンパッド接着加工も対応可能となりました。
ベルトに取付けたスポンジの加水分解でお困りの場合には、ぜひご相談下さい。





◆エアバック加工



ウレタンシートだけで高いクッション性を保持する特殊加工となる、エアバック加工のエリアです。

搬送ベルトとしてだけではなく、緩衝材としてもご使用頂くことが出来ると思います。


ウレタンシートを使用して、空気が充填された状態で周囲をシール加工しています。
程よい抵抗感とクッション性がありますので、搬送物の傷対策にも適した加工です。





◆これまでに製作した展示用サンプル



小型コンベヤ用のベルトではありませんが、これまでに製作した展示用サンプルの一部をご紹介します。
FOOMA JAPAN 2022でも展示された物も含んでいますので、もしかしたら目にした事がある方もいるかもしれません。



・色調違いベルトのエンドレス


青色のSL-F1502と、白色のSL-F1100をフィンガージョイントでエンドレス加工を行っています。
エンドレス部に色滲み等が発生しないよう、厚みと素材が同一となるベルトを選定しています。

展示会で目を引くベルトを!というご要望に応えて製作したベルトです。



綿ベルトへのマーキング加工


綿ベルトを多く使用されている製パン業界のユーザー様向けて、搬送物の位置決め用としてマーキング加工を提案する目的の加工サンプルです。
マーキングには食品衛生に適合したポリウレタン材料を使用していますので、食品の裸搬送にも問題無く対応することが出来ます。
展示会用のアピールとして、色々なパンの名前をマーキングしました。



・スポンジ穴加工


搬送物に傷がつかないように、クッション材としてスポンジを接着する事が多くありますが、バキューム用としても使用する為に、スポンジに穴をあける事も可能です。
特に傷付きやすい素材で、搬送物の厚みも薄い条件下で使用されることを想定しました。



・高さ・ピッチ違いのCreオーム


クッションベルトとして幅広くご使用頂けます。
スポンジ接着と異なり、欠落して異物混入となるリスクを大幅に軽減できるメリットがあります。
Creオームの材料も、ベルト材・ウレタンシート材と用途や使用するベルトに合わせて選定することが出来ます。


当社では展示会で目を引くようなベルト加工品や、展示用コンベヤに合わせたサイズの製作を幅広く対応しています。
展示用のベルトでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。



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