事例紹介SOLUTION
ゴム部品の物性評価試験
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ゴムの物性比較試験の実施
ゴム部品の設計の際には、ゴムの特性を評価する為に物性評価試験を行う場合があります。
当社では公的な評価試験機関にて、部品のご用途に合わせた物性試験を行い、材料選定のサポートを行います。
今回、密閉性が求められるゴム部品について、耐摩耗性の向上とへたり防止の目的から、耐摩耗試験と圧縮永久ひずみ試験を行いました。
- ご相談内容・課題
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チューブASSYの生産ラインでのご相談。
チューブ内径に継手を挿入する際、チューブ外径が膨らみを押さえながら芯ブレを防止して保持しているゴム部品があります。生産が多くなるとチューブの膨らみとゴム圧縮の頻度が多くなるため、ゴム部品の耐摩耗性の向上とヘタリにくいゴムを検討したいとご相談がありました。
- ご提案内容
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ご使用の環境を踏まえて、新たに代替品としてゴム材質を数種類を選定しました。
今回ご提案の材質はポリウレタン硬度90°、他硬度違い、その他耐摩耗特性ゴム。
その中からベストなものを選定するにあたり、試験機関にてJIS規格に則った物性評価を提案し実施しました。
(摩擦試験、圧縮永久ひずみ試験)
試験にあたり、ご提案の材質による試験片を製作しました。n数は各材質3つとしました。
摩擦試験のイメージ
ピンオンディスク型試験機で動摩擦係数を測定しました。
実際の使用環境を再現する為に、チューブを相手材としてピン先端に取付けして、
ゴム部品の試験片に当てて耐摩耗性を確認する試験となりました。
摩擦試験用のゴム試験片 1mm×100mm×100mm
圧縮永久ひずみ試験のイメージ
ゴムの圧縮試験は円柱状の試験片を縦方向に負荷を一定速度で与えて行き、その際に発生する荷重を記録する試験です。
圧縮試験結果は圧縮、除荷を一定回数繰り返し行い、10%、20%時の圧縮弾性率が算出されます。
圧縮試験の試験片(テストピース) Φ29x12.5mm
- その他
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物性評価試験の結果、最適な材質選定が出来た為、次の段階として実際の生産ラインで再度評価することとなりました。
当社では材質の選定から試験片の製作、量産品の製作まで一貫した設計サポートが可能です。同様に樹脂部品の評価試験も行いますので、材質選定でお困りの際は是非お問い合わせください。
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