工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

事例紹介SOLUTION

装置部品のゴム金型成型加工品
#金型 #成型加工 #材料選定 #ロット生産 #クロロプレンゴムCR

【ゴム成型加工品】



上型と下型の間に軟らかいゴムと加硫剤を混ぜた材料を挟み、加圧・加硫すると弾性のあるゴムパーツを製作することができます。

細かいパーツをたくさん作る場合は、1つの型に製品を複数個取れるように型の設計を行うことで、コストダウンを図ることができます。


ご相談内容・課題
装置メーカー様からのご相談。

新しい機種の電気部品となる防水用キャップ部品を、クロロプレンゴム(CR)で作ることを考えているが、以前にクレタスでゴムや樹脂の成型加工品も対応可能だと聞いていたので、2Dの図面だけで見積してもらうことは出来るだろうか、とのお話し。


ご提案内容
平面図のみという事と、材料はクロロプレンゴムで硬度は45°という条件を受け、ゴムの成形加工で実績のある協力工場の中から3社に相談を行いました。

回答が得られた中から、指定硬度となる45°の仕様と、価格を抑えるために少し硬度が低い(軟らかい)40°の仕様で見積を提示してご提案。
提案を元に再検討いただく中で、硬度40°でも用途に足りることが分かったため、コストを抑える提案で採用いただく事ができました。

図面指示の材料硬度を変更いただいた上で、初回は金型を製作して少量ロットで試作を行い、仕上がりを確認してた2回目から量産が始まる流れとなります。


今回のお客様は、かなり以前からお取引いただいていますが、規格品や樹脂・ゴム加工品でも切削加工品のご依頼ばかりで、金型成形品でも対応可能であることを認知いただく事は、中々難しい状況でした。

成型加工品は一度型を作ってしまうと、途中で加工先を変えることはとても難しくなりますが、今回はたまたま新機種の部品ということで、担当の方が当社のご案内を覚えて下さっていたことで、お声掛けいただく事ができました。

既存の取引先様と比較して、価格が上がってしまう状況にはならなかったことと、条件を少し変更するとコストダウンが可能となる提案をしたことで高い評価をいただく事が出来ました。


その他
当社では社内加工で樹脂・ゴムの成型加工は行っていませんが、航空機内装用の部品をはじめ、様々な形状・材質で成形品の対応実績があり、数多くの協力工場と取引を行っています。

今回のように、同じ図面でも複数の相談先があり、価格や加工技術について比較することで、お客様により良いご提案が出来る様に心掛けています。

成型加工品は製作ロットが発生するため、同じ形をたくさん作る加工に向いていますので、少量の場合は切削加工や注型という簡易型を使用する加工をご提案する場合もあります。
どのような材料がいいのか、どのような加工がいいのかについても、ご相談をお受けしていますので、規格外品の製作でお困りの方は、是非お気軽にお問い合わせください。