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事例紹介SOLUTION

【Creガード】
#耳シール加工 #搬送ベルト #収縮対策 #衛生対策


ハバジットからの2021年春発売の新商品【XVT-2677】は従来の低収縮ベルトよりも低収縮性能を大幅に向上させたベルトです。

耐湿熱性能が高いことから、特に高温水での繰り返し洗浄に威力を発揮します。

例えば下記のような、毎日高温水で洗浄しているライン

・サラダ用の生野菜など、直接お客様の口に入るような食材を運ぶライン
・揚げ物など、油分の多い食材が直接載るライン

などのコンベヤで、収縮が大きく、ベルトの交換頻度が高いというお悩みがありましたらおすすめします。

また、このベルト自体には耳ほつれ防止性能は付いていませんが、端部のウレタンを溶かして帆布に浸透させる『耳シール加工=Creガード』を施すことで、耳ほつれ防止だけなく、端部の芯体部分に水や油分などが浸透しにくくなり、ベルトの収縮防止効果が一層高まります。



ご相談内容・課題
食品工場様からのご相談。

焼き菓子に砂糖をかけ冷却を行う、クーリングトンネルのコンベヤ用ベルトについて、機械メーカー純正使用のベルトでは、下記のような不具合が多くて困っており、製品置き換えで改善をしたいとのこと。

【不具合】
1)両端Φ27ローラーエッジのコンベヤ仕様になるが、ベルトのエンドレス部分が固いために、
ローラー部位でベルトが持ち上がってしまい、その反動で整列した製品がずれてしまう。

2)ベルトの収縮が発生してしまうことで、ベルト交換頻度が高い。

ご提案内容
現状で使用されているベルトを調べたところ、低収縮性能のある2PLYのベルト品種でした。

まず、エンドレス部が固くてローラーを通る際に持ち上がってしまう、という件については、厚みの薄い1PLYのベルトに変更すれば、エンドレス部の屈曲性も改善されるため、1PLYで低収縮性能の高い、ハバジットの「XVT-2677」をご提案。

ベルトの収縮に困っているという件については、「XVT-2677」は元々高い低収縮性能のあるベルトではありますが、更に耳シール加工『Creガード』を追加することご提案。

Creガードはウレタン層を溶かして、ベルト端部の帆布編み目にウレタンを浸透させる耳シール加工になり、油・塩・砂糖など、異物がベルト端部から侵入するのを防ぐことで、ベルト収縮を抑える効果があると共に、耳ほつれ防止効果も期待できる加工です。

ベルトにCreガードを施したカットサンプルを提示し、屈曲性や仕上りも良好であることを実際に確認いただいて、ご採用となりました。

その他
今回採用いただいたベルトのサイズは、周長(長さ)が15mを超えるとても長い仕様でした。
サイズの大きなベルトは、どうしても価格が高くなってしまうので、耐久性を上げて交換頻度を減らすことは、ベルト選定の際にはとても重要になります。

この為、今回は耳シール加工『Creガード』を追加し、ベルトの耐久性を上げる目的を含めてご提案をしました。

Creガードは1PLY用、2PLY用、さらにベルト側面の保護強化を図ったシート包み込みタイプと、色々なベルトに対応できる加工ラインアップになっています。

コンベヤベルトの耐久性向上をご検討されている場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。