工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

事例紹介SOLUTION

【包装フィルムのくっつき防止】マイクロディンプル+マイクロナイト加工

◆表面処理の紹介◆

【マイクロディンプル処理】
金属表面に微細な凹凸を形成することによって、滑り性を向上させる技術。
ブラスト加工で使うよりもずっと小さな微粒子を使用するため寸法変化がありません。
また、フッ素樹脂などを用いたコーティング加工とは違い、金属そのものの表面形状が変わるだけなので、コーティングの剥がれを心配する必要がありません。


【マイクロナイト】
食品工場など、サビを嫌う環境で多く使われるオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304、SUS316Lなど)は、耐食性(腐食・サビに耐える性質)に優れますが、焼き入れ硬化性がないため硬さでは他のステンレス鋼に劣り、耐摩耗性は高くありません。

これまではコーティングで硬質膜を形成するというやり方が一般的でしたが、被膜と母材のステンレス鋼との間に硬さのギャップが生まれ、コーティングが割れて欠けてしまう、という事象が発生していました。
一方、窒化処理を施すことで硬化層を形成して耐摩耗性を向上させる方法がありますが、代わりに耐食性を犠牲にしていました。

マイクロナイトは従来の窒化処理とは異なり、ステンレス鋼の耐食性と耐摩耗性を両立させた新しい窒化処理になります。

また、マイクロナイトとマイクロディンプル処理を組み合わせることで、未処理状態よりも表面硬さは5倍程度まで上昇するという実験結果が出ています。


ご相談内容・課題
食品工場様からのご相談。

加工食品の包装ラインで、フィルムを送る『製袋機』のステンレス製コンベヤガイドに樹脂フィルムがくっついてしまい、包装不良が発生することがあるので改善したいとのこと。
工場内の湿度やフィルムの種類によって、不良が頻発することがあるとのお話しもいただいた。


ご提案内容
金属の表面に微細な凹凸を形成する表面処理『マイクロディンプル処理』をご紹介。
製袋機ガイド表面の摩擦係数を低減させてフィルムの付着を抑制し、包装不良を解消するご提案をしました。

この表面処理の仕組みについてはとても興味を示していただきましたが、24時間稼働の連続運転でフィルムがガイドの上を滑る装置のため、フィルムによる擦過で処理面が早々に摩耗して効果が薄れてしまう懸念があるとのご指摘をいただきました。

これに対し、フィルムが接触する部位に特殊な窒化処理『マイクロナイト』を施して、耐食性と耐摩耗性能を両立させたのち、マイクロディンプル処理で滑り性を向上させるという複合加工で、処理面の寿命向上が見込める事を提案し、ご採用いただきました。
その他
マイクロディンプル処理は様々な金属に加工可能です。
今お使いの装置の部品も、きれいに洗浄して支給いただければ、追加工で対応が可能です。
(状況によって対応不可となってしまう場合もありますのでご了承下さい。)

マイクロナイト処理はステンレス鋼(SUS304、SUS316Lなど)専用の表面処理ですが、表面処理は他にもさまざまな種類があります。
ご使用条件に合わせて、様々な処理のご紹介ができますので、是非お気軽にお問い合わせください。