事例紹介SOLUTION
【根菜掘り起こし用挟みベルト】
#規格Vベルト #ゴムスポンジ接着 #ハイパワー #ゴム加工
1) Vベルトの背面に厚みのあるゴムスポンジを接着
2) 作業員が手にしているのがラインナップの中で一番小さなサイズ
3) 側面は剥離防止のため、接着部に溝を入れて補強材を充填し、強度UPを図っている
- ご相談内容・課題
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農業用機械メーカー様からのご相談。
トラクターで掘り起こした根菜を人が手で引き抜いて収穫しているが、この作業は重労働で身体への負担が非常に大きいため、自動機で収穫できる方法を考案中。
・畑から引き抜くためのグリップ力(保持力)が必要・引き抜く作業中に根菜が傷つかない柔軟性も必要
このような制約の中で、どんな材料を使用し、どんな方法が最適だろうか悩んでいる、とのこと。
- ご提案内容
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主に伝動用に使われるゴム製Vベルトの背面に、ゴムスポンジを接着した仕様で、根菜を挟み込んで引き抜く方法をご提案。Vベルトの選定は、規格品であることから入手しやすいこと、強度が確立されていることが大きなメリットと考えた。
・Vベルトグリップ力をかせぐため、挟みこむ面積がより大きくなるように背面の幅が広いサイズを選定
・ゴムスポンジ大きさにバラツキのある根菜でも、状況に合わせてより効果のあるベルトを農家の方自身で選定できるよう、『甲丸タイプ』と『角タイプ』の2種類を用意
実際の仕様で製作したサンプルを確認いただき、採用の流れとなったが、実際に畑で何度か継続使用した所、Vベルトとスポンジの接着部から早期剥離する問題を抱えていることが発覚したため、改善を行うこととなった。
状況を確認したところ、地面すれすれまで近づけて使用するため、接着部に小石が付着し、そのまま駆動を続けるうちに接着部の隙間に入り込むことで、意図していなかった負荷が掛かかり、これが早期剥離を引き起こしている大きな要因と断定。
対策として、Vベルトとスポンジの接着部側面に溝を付け、ゴム系の補強材を充填する加工を追加することで、接着部の側面の強度を上げて小石の侵入を防止し、早期剥離を改善することができた。
再検証を経て、この仕様は装置の標準部品として採用されることになり、寸法違いも含めて定期的にリピートオーダーをいただく商品群となっている。
- その他
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当社では、ゴム同士やプラスチック同士、あるいはゴム、プラスチック、金属などの異素材を組み合わせ、接着や溶着で接合する加工実績が豊富にあります。
全く新しい装置の部品でも、異なる規格品を組み合わせて加工することで、それぞれの利点を複合的に活用できる場合もありますので、材料の選定や加工方法のご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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