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2021/05/20

TECHNOLOGY

【ベルト加工Blog】搬送ベルト用傾斜付き桟加工

こんにちは!
製造1課のYです。
今回は搬送用ベルトの傾斜付き桟加工をご紹介します。


各ベルトメーカーでは押し出し成型桟の製品ラインアップをしていますが、当社では内製している溶着加工用電極型(金型)を使用した、折り曲げ桟をご提案しています。





◆傾斜付き折り曲げ桟



折り曲げ桟では『ベースベルトに最適な桟材料の選定』、『用途やご使用環境に合わせた仕様・形状の実現』等、押し出し成型桟では対応が難しい場面においても、幅広い選択が可能となっています。


下の写真は、耐油PVCベルトを使用した傾斜搬送用ベルトです。





お客様より、粉砕したプラスチックごみを搬送するため、耐油性能のあるPVC材で、幅・高さともに大きなサイズのご要望がありました。


本来であれば、溶着加工に用いる電極金型を新規製作となりますが、スポット需要とことでしたので、イニシャルコストを抑えるために、汎用の電極型で数回に分けた加工で溶着することをご提案。
位置ズレがないこと、溶着バリが大きく出ないことを条件に、加工を実施することになりました。


作業者が注意深く、加工部のバリを見ながら条件を設定し、数回に分けた加工に見えないような、きれいな見た目に仕上げることが出来ました。
桟の材質もベースベルトと同じ素材のベルトを選定していますので、溶着強度も問題ありません。


クレタスの高い技術力を、改めて実感しました!





◆その他桟加工について




写真の様なU字形状や、コの字形状にも加工することもできます。
傾斜搬送時のすべり防止用、荷こぼれ防止用など、用途や使用環境に合わせて選択いただくことが可能であり、搬送ベルト、搬送タイミングベルトのどちらにも対応可能となっています。


これからも、色々なご要望に応えられるよう、技術力を高めていきたいと思います。




搬送ベルトに関する基本的な情報と、横桟加工や縦桟加工に関する詳細な情報は、下記ページでご紹介していますので、ぜひご覧下さい。




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