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【Cretas営業よりおすすめ情報vol.4】ナンシン エラストマーキャスター
こんにちは。営業1課 WebチームのNです。
Cretas営業よりおすすめ情報 第4弾の今回は、
ナンシン社の『エラストマー車輪キャスター』です。
当社は株式会社ナンシンと特約店契約を結んでいますので、多くのお客様にご採用いただいた実績を元に、ご要望に応じた最適なキャスターの提案を行っています。
様々な工場などで、製造現場の装置の脚や入出庫現場の台車にはキャスターを使用されていると思います。
中には、工場で使用する台車を自作した、という方もおられるのではないでしょうか。
もし、なんとなく長年使っている台車がありましたら、キャスターの交換を検討してみませんか?
キャスターを交換するだけで、作業効率が格段に上がったという声も届いていますので、この記事が交換の検討をするきっかけになれれば幸いです。
◆オールステンレス金具×エラストマー車輪 【SU-STC-100TN】
今回ご紹介するのは、「汚れにくい」「音が静か」「錆びにくい」と、3拍子揃ったキャスターです。
床の上を重たい荷物を載せた台車が何回も通過して、黒いタイヤ跡がついてしまう事はありませんか?
一般的なキャスターの車輪は素材が黒いゴム製なので、至る所にタイヤ跡がついてしまい、綺麗にするための掃除はとても大変だと思います。
エラストマー車輪はゴム車輪とは違い、カーボンブラック不使用のため、タイヤ跡が非常につきにくいという特長があります。
床の汚れが心配な場所に、ナイロン車輪を既に採用されている場合もあると思いますが、ナイロン車輪はどうしても走行音が大きくなってしまうという欠点がありました。
しかし、ナンシン社が採用している低硬度エラストマーは弾力性に優れているため、ゴム車輪と同等の快適な走行性を持っており、走行音はとても静かです。
金具はオールステンレス(SUS304)となっていますので、サビの発生を排除したい食品工場や、頻繁に水洗いするような物流現場でも、とても安心して使用することが出来ます。
その他、耐候性や耐薬品性にも優れ、加水分解の心配もないので、より長く、安心して使用したい方にはぴったりのキャスターになっています。
車輪サイズもΦ65㎜、Φ75㎜、Φ100㎜と3サイズのラインアップがあり、自在キャスター、固定キャスター、ストッパー付き自在キャスターから、それぞれ選択することが出来ます。
◆『汚れにくい』を検証
「汚れにくい」「錆びにくい」といっても、それがどれ程か?と疑問に思われる方の参考になる様に、簡単な検証実験をしてみました。
まず、エラストマー車輪と同じ径(Φ100㎜)のゴム車輪を用意しました。
最寄りのホームセンターで買ったばかりの新品です。
ゴム跡の検証用として、机に白い紙を養生テープで固定します。
↓(右がエラストマー車輪、左がゴム車輪です)
まずはエラストマー車輪から、右手で力いっぱい押し付けながら紙に擦り付けてみます。
↓
紙は少しよれてしまいましたが、肉眼で確認できるほどのゴム跡は付きません。
次にゴム車輪も同じように擦り付けてみます。
↓
ゴム車輪の場合は、黒いゴム跡が付いていしまいました。
今回は手で持って紙に押し付けた程度の力で確認しましたが、実際は重い製品が載った状態になると思いますので、その場合はもっとくっきりとした黒いゴム跡が付いてしまうと考えられます。
◆『音が静か』を検証
次に『音が静か』について検証します。
音が静かで走行性が良いキャスターの代表格はやはりゴム車輪です。
ゴムは軟らかく弾力があるため、凸凹がある床でもガタつかず、静かに走行することができます。
エラストマー車輪はゴム車輪と遜色ない走行性が売りですが、果たしてどのくらい差があるのでしょうか。
汚れにくさ確認で準備したキャスターを使用し、タイヤ部の硬さをデュロメータ(ゴム硬度計)で測定してみました。
↓
ゴム製(上写真左側)は硬度:A 64(ショアA)、エラストマー製(上写真右側)はA68でした。
規格品となるゴム板の硬度公差は一般的に±5程度と言われていますので、今回調べた2種類の車輪の硬さは多少の違いはあるものの、ほぼ同等だと言えます。
この結果から、エラストマー車輪はゴム車輪と変わらない弾性を持っている、という結論になります。
◆『錆びにくい』を検証
最後に、『錆びにくい』かどうかについて検証実験をしていきます。
今回用意したゴム車輪は金属部分が鉄製(メッキ)ですので、金属部分がステンレスの『SU-STC-100TN』と一緒に、錆びやすい塩水に漬けて経過を観察しました。
15日目にはメッキが侵食されて剥がれたのか、白い沈殿物が見られるようになり、30日目には赤サビが出て水が濁ってしまいました。
ここで実験は終了とし、食塩水から引き上げました。
結果、鉄金具の方はメッキの剥がれが全体的に発生しており、車輪には赤錆が出始めているのが上の写真からもわかるかと思います。
ステンレス金具の方には、やはり特にこれといった変化は見られませんでした。
ちなみにどちらも車輪は問題無く回転します。
ステンレス金具の方は旋回キャスターでしたが、その回転も問題はありませんでした。
実験後に水洗いして乾かして置いていましたが、水の中に入れておくのに比べ、空気により多く触れるようになったため、メッキが剥がれた部分のサビは更に進行していました。
屋内倉庫の中のみで使用する場合などは、鉄製でも十分かと思いますが、水がかかる環境や湿気がこもってしまう倉庫、食品工場などの衛生面を重視される現場でしたら、ステンレス金具のキャスターをお勧めしたいと思います。
◆まとめ
ナンシン社では、今回ご紹介したキャスター以外にも特色のある商品を多数取り揃えています。
また当社ではナンシン社に限らず、様々なメーカーのキャスターも取扱いをしています。
幅広いラインアップの中から、使用環境に合わせた製品の提案ができますので、使用しているキャスターが古くなってきたので交換したいとお考えの場合や、新しい装置の脚部に付けるキャスターの選定を手伝って欲しい等のご要望がありましたら、是非ご相談下さい。
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