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【Cretas営業よりおすすめ情報vol.5】ハバジット『TPUスクレーパー』
◆優れた柔軟性
金属や硬質プラスチック製のスクレーパーに比べ、TPUスクレーパーは柔軟性があります。
硬い材質のスクレーパーを樹脂ベルトに強く当ててしまうと、ベルト表面の摩耗や損傷の原因になることがありますので、あまり強く当てることができず、スクレーパーを設置しているのにそれほど汚れがかき取れない、ということもしばしば起きているようです。
金属や硬質プラスチック製のスクレーパーに比べて、TPUスクレーパーは柔軟性がありますので、摩耗や損傷リスクを抑え、ベルトの長寿命化にも貢献できます。
ベルトと接触するかき取り部の硬度はショアA85になっており、これは硬めの工業用ゴムと同じくらいになっています。
写真の様に、手で屈曲させると少ししなる程度の柔らかさといえば、分かりやすいでしょうか。
このため、ベルト表面に多少の凹凸があっても適応し、残渣を効率的にクリーニングすることができます。
…と、カタログには記載されてありますが、どれほどなのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、当社在庫品のベルトを使用して、簡単な実証実験をしてみたいと思います。
実験の結果、模様(パターン)が浅い『a』と『b』のベルトの場合、TPUスクレーパーの方がかき取り効率が良いことが分かりました。
(チョコレートの色が薄くなっていることで分かるかと思います)
一方で、模様に深さのある『c』のベルトは、どちらのスクレーパーもかき取り部が模様に引っ掛かってしまい、スムースに進まずにシロップを上手くかき取ることできませんでした。
実際にコンベヤで使用する場合は、硬い材質のスクレーパーだとベルト表面に強く当り過ぎないように調整しますので、もっとかき取り性能が低く状況になるかと思います。
どちらにしても、同じ条件で使う場合は、模様が浅いタイプであれば、TPUスクレーパーの方がかき取り性能が高いと言える結果になったと思います。
◆国際食品規格に適合
ハバジット社はヨーロッパに本社を構える企業になりますので、食品衛生関連に対する取り組みが早く、食品に関する工程で使用が想定される製品のほとんどは、厚生省告示370号はもちろんのこと、EC/EU(欧州委員会規則)やFDA(米国食品医薬品局)にも適合しています。
TPUスクレーパーも食品規格には完全適合していますので、食品工場はもちろんのこと、樹脂ベルトを使用されている多くの搬送現場で使用可能です。
◆金属検出器反応タイプもラインアップ
この記事を書いている2021年の夏に、異物混入対策機能を持った新製品が出ました。
タイプ名は『E-BS38-FC M』(通常品はE-BS38-FCです)、通常品と同寸法の形状となり、かき取り部の色調がやや暗い青色になっている事が、外観上の違いになります。
かき取り部のウレタン材料には、金属検出機に反応する金属粉が錬りこまれており、例え欠損して製品に混入してしまったとしても、金属検出機に反応するので異物混入の流出リスクを低減することができます。
使用される検出機の感度設定によって、検出可能な樹脂片の大きさが異なりますので、事前に実際のご使用環境でご確認下さい。
導入をご検討される場合、サンプルのご要望等は下記リンク先の問い合わせ画面から、お気軽にお問い合わせください。
◆カット加工や治具製作にも対応
この製品は押出成形品ですので、規格サイズは1200㎜となります。
基本的にはメーカーより規格サイズで出荷されますので、ご使用になる現場で実際の装置に合わせて長さをカットし、ネジ穴をあけて装置に固定しする作業を行っていただく必要があります。
もし導入を検討されている方の中で、
・長さ寸法や穴あけ位置が既に分かっているので、すぐ使えるように加工して欲しい
・新規装置に取り付けたいので、加工・取付治具込みの組み立て品が欲しい
というようなご要望があれば、穴あけ・切削加工や他部品との組み立て(ASSY)等の対応も可能ですので、是非お気軽にご相談ください。
アルミフレームミニコンタイプのコンベヤに後付けするのにぴったりなブラケット付きユニットもございます。
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