工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

ブログBLOG

2022/08/05

TECHNOLOGY

【ベルト加工Blog】搬送タイミングベルトのアタッチメント取付用特殊プロファイル

こんにちは!製造部Yです。


今回のベルト加工Blogは、搬送タイミングベルトに取付ける、アタッチメント用の特殊なプロファイル加工についてご紹介します。

以前のブログで、アタッチメント用プロファイルのご紹介はしていますが、今回はプロファイルに金属製ナットを組み合わせた、特殊なアタッチメント用プロファイルになります。


※以前ご紹介したアタッチメント用プロファイルの記事をまだ読んでいないという方は、こちらもぜひご覧下さい!




これまでのプロファイルは、アタッチメントを取り付ける際に、ねじとナットの両方をそれぞれ取り付ける必要がありましたが、ナットをプロファイルに埋め込むことで、ねじを締め込むだけでアタッチメント装着ができるようになりました。




一体成形品でナットを埋め込んでいる規格品も存在していますが、ナットサイズやプロファイル形状が限定されてしまうこと、使用状況に合わせた形状で金型を製作するには、イニシャルコストが非常に大きく、大きな量のロット制限が発生してしまいます。

今回ご紹介のプロファイルでは、数個からの対応が可能で、ねじ寸法やプロファイル形状も比較的自由に選択することができます。
※サイズ・組合せによっては対応できない場合もあります


プロファイルの製作については、単純な形状であれば切削加工を手作業で行うことがほとんどとなりますが、今回はR形状部位に面取加工が入るといった、少し難しい形状をしているので、ロボドリルというファナック社製の小型マシニングセンタを使用して加工を行いました。




ポリウレタン材料を切削して中心部にザグリ加工を入れ、そこに指定のナットを埋め込んでプロファイルは完成となり、このプロファイルを高周波溶着でタイミングベルトに取り付けて、ベルトが完成品となります。




ナットは金属製(SUS)になることから、高周波溶着時にスパークが発生する可能性が高いと考えていましたが、当社の技術部門が専用電極型を設計してスパークが発生しにくい形状で製作を行ったため、問題無く溶着加工を完了させることができました。

当社では様々な複雑な形状のプロファイル加工の実績がありますので、ご要望を伺いながら打ち合わせを重ねることで、より良い製品をご提供できるように心掛けています。
サンプル品の製作なども対応可能ですので、特殊形状プロファイルでお悩みの際は、ぜひお問合せ下さい。




Back List