工業用ゴム・プラスチック製品の専門商社|株式会社クレタス

事例紹介SOLUTION

【Oリング パーティングライン研削】
#小ロット対応可 #研削仕上げ #追加工 #規格品

既製品Oリング パーティングライン研削仕上げ加工



規格品となるOリングは成型加工品のため、金型と金型の継ぎ目になるパーティングラインに、わずかなバリ(段差)ができてしまいます。

このバリが引っ掛かることで、不具合が起きてしまうといったユーザー様のお悩みを解消するため、当社ではOリングのパーティングライン研削仕上げ加工にも対応しています。

【注意】
 線径φ3以下、内径φ20以下の場合は対応できません。その他条件によってはお受けできない場合もあります。
    


ご相談内容・課題
食品加工工場様からのご相談。

材料充填機のピストンに使用しているOリングが、使用中にズレてしまうことがある。
ズレた後、もし破断してしまったら異物混入となってしまうため対策をしたい、とのこと。

現場担当の方に詳細を確認したところ、Oリングにバリが出ているため、ピストンが動くときに引っ掛かってズレが生じてしまう状況だと思われる。

ご提案内容
規格のOリングは2つの金型を使用した射出成型で作られるため、どうしても2つの金型の境目となる繋ぎ目(パーティングライン)に僅かなバリが発生してしまいます。

パーティングラインがOリングの最外周部から外れるように金型を設計することも技術的には可能ですが、その場合は新規の金型を特注で製作する必要があり、非常に高額になってしまいます。

今回ご相談いただいたケースでは、複数サイズのOリングを充填機のピストンに使用されており、使用する数も1サイズにつき年に数十個程度となるため、大きな費用を掛けて金型を新規に製作するのは現実的ではありませんでした。


そこで、メーカー直送の納品形態では無く、当社を経由するルートに変更し、当社製造部門でパーティングライン部位の研削仕上加工を追加する対応を提案。

サンプル品を製作し、パーティングラインが消えて手触りも滑らかになったことを現物で確認いただき、更に実機でのテスト使用を行っていただいた結果、ピストンから外れることは無くなったことで、ご採用となりました。

今では最初に採用いただいたサイズ以外にも、複数のOリングサイズで仕上加工のリピートオーダーを定期的にいただいています。

その他
当社では、既製品におけるお悩みについても、細かな打合せや状況確認を行い、より良い改善方法のご提案やサポートを行っています。

既に使用されているゴム・樹脂部品でも構いませんので、お困り事がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。