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【ベルト加工Blog】搬送ベルトのマーキング加工事例vol.1
こんにちは。
営業部のMです。
以前にも『ベルト加工Blog』でマーキング加工の紹介を簡単にしましたが、今回は実際の製品加工の内容にも触れ、もう少し細かく紹介できればと思います。
紹介する中で、いくつかこれまで紹介してきた内容と重複してしまう情報もありますが、マーキング加工の全体像を把握してもらうためには、必要な説明となってしまいますので、ご了承いただければと思います。
◆今回紹介するマーキング加工
今回紹介するマーキング加工の完成形は下の写真の様になります。
このベルトは『おにぎり(おむすび)』を搬送するラインで使用されているものです。
おにぎりと言っても、三角形状や丸い形状など、いくつか形のバリエーションがありますので、それらの形や搬送タイミングなどに合わせ、三角・丸・縦線と3種類のマーキング加工を施す仕様です。
『一つのラインで何種類かのワークを搬送したい!』
『一定の間隔で整列して製品を運びたい!』
きっと、このような要望に応えるべく、熟考の上で生まれた搬送ベルトなんだと思っています。
ちなみに、写真では分かりにくいですが、幅方向に三角が3つ、丸が4つ並んでいます。
◆マーキング加工の準備作業
複雑な形状のマーキング加工で活躍するのが、ポッパーベルトのブログ記事などでも紹介した加工設備である『カッティングプロッタ』です。
このカッティングプロッタはヘッドと呼ばれる加工部の先端に、カッターとペンのホルダーを搭載しているため、ベルトなどシート状の材料をカットするだけでなく、後加工の目印となるケガキ線を入れる作業にも使用できます。
ペンも熱で消えるフリクションペンや、油性ボールペンをセットすることができ、加工内容によってペンの色調も変える事が可能です。
今回はマーキング形状が複雑なので、溶着加工前にマーキング材料をベルトに仮接着して加工します。
この仮接着の際、熱で消えてしまうと後加工に支障が出てしまうので、油性ボールペンを選択しました。
薄くて分かりづらいですが、マーキングの色に合わせて緑色で丸・三角・縦線のケガキを入れています。
マーキングはその形状だけでなく、ピッチ(マーキングの間隔)も非常に重要となります。
この為、当社では寸法やピッチがズレ無く、正確なケガキ線を入れるこのとできるカッティングプロッタを使用して加工を行っています。
ちなみに、溶着加工を行った際、マーキング形状が仕様通りに仕上がるように、線の太さや形状の微調整をしたサイズにカットしていますので、カットされた後のフィンガーテープは図面通りではありません。
これは、当社の製造部がこれまでの実績から蓄積してきたノウハウだと言えます。
◆マーキング加工(溶着加工)
さて、いよいよベルトにフィンガーテープを溶着するマーキング加工の紹介です。
ベルトサイズがとても大きいため、自重でベルト自身に傷がつかないように青色の養生材を敷いています。
ベルトによっては表面にキズが付きやすい品種もあるので、当社では傷防止策としてこのように床や機械のあたる部分にスポンジを敷いたり、ベルト表面に保護シートを取り付けて加工しています。
それぞれの形状における、マーキング加工の仕上り状態です。
位置にズレも無く、滲んで形状が乱れてもいないマーキング加工になっていると思います。
三角・丸・線のそれぞれズレが無く、滲みで形状が大きく乱れることもない仕上りになっていると思います。
また、マーキング同士が重なった部位についても、大きな乱れが無い仕上りです。
今回はマーキング加工のみを紹介しましたが、このベルトはこの後工程でVガイド加工を行っています。
『マーキングの丁度裏側にガイドを付けたいけれど、加工は大丈夫?』
『ガイド加工すると、マーキングが滲みませんか?』
お客様から、このような問い合わせををよく頂きます。
当社の溶着加工はしっかりとシート材料がしっかりと定着するように条件設定を行っているため、後工程でVガイド加工を行ってもマーキングに影響はありません!
当然ながら、マーキングの真裏にVガイドを取り付けることも可能です。
◆まとめ
今回は、特殊な形状と組合せのマーキング加工について、概要ではありますが一通り紹介を行いました。
次回のブログでも、様々な使用状況に合わせたマーキング加工をご紹介する予定です。
ぜひ、次の記事でもまたお会いできればと思います。
多色マーキング加工の提案を実際に行った事例について、下記ページで紹介していますので、こちらの記事もぜひご覧下さい。
また、マーキング加工の基本的な紹介は過去のブログでも掲載していますので、宜しければこちらもご覧下さい。
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