設計・製作DESIGN MANUFACTURING
★開発品★ NG品自動排出ユニット
目次
■様々な自動排出機構
製造工場の省人化・省力化は継続的な課題かと思いますが、新規で工場を建てるような場合でない限り、費用対効果の高い装置から1~数台の導入を検討するケースが多いでしょう。
費用対効果の高い装置の代表が、検査装置です。
不具合品はラインのできるだけ早い段階で見つけて取り除く方が効果が高いです。
かつては複数の作業員が目視でNG品を見つけ、手で取り除いている現場も多かったですが、現在では規模のそれほど大きくない工場でもセンサーと排出機構の組み合わせにより、自動化を実現することが可能になりました。
自動排出機構の主なものを紹介します。
1,エアブロー式
センサーでNG品の信号を受け取ると自動で強い風を瞬間的に吹き付け、NG品をコンベヤから落とす機構。
風で落ちる程度の軽いワークに適している。
2,エレシリンダー式
NG品の信号を受け取ると、シリンダーが自動で伸びて(または縮んで)コンベヤから押し出す機構。
物理的に動かしてラインから外すことができるので、ある程度の大きさのワークでも対応できる。
3,反転シュート式
NG品の信号を受け取ると、シュートが自動で傾いてNG品を逆側に落とす機構。
バラものなどに適している。
搬送物の内容やラインの速さ、レイアウトによって適したものを選びましょう。
迷ったときはクレタスへお気軽にご相談ください。
■エアブロー式排出装置ユニット
エアブロー式はNG品に強い風を吹き付けることによって、NG品をライン上から落とす装置です。
*ベルトコンベヤ
*センサー
*エアブロー装置
*シュート
上記4つの装置を組み合わせたユニットとなっています。
【エアブロー式の特徴】
・ 比較的スピードのあるラインでも対応可能
・ 比較的軽い搬送物に適合
・ 搬送物に触れることなく排出できる
【対象例】
・ 未包装食品
・ 小箱に入った状態の軽量の品物
■エレシリンダー式排出装置ユニット
エレシリンダー式はシリンダーを使ってアームを動かし、NG品をライン上から押し出す装置です。
*ベルトコンベヤ
*センサー
*エレシリンダーアーム
*シュート(またはテーブルなど)
上記4つの装置を組み合わせたユニットとなっています。
エレシリンダーとは電気制御のシリンダーです。
動き出しが正確なので確実にNG品に当てることができます。
【シリンダー式の特徴】
・ 確実に排出することができる
・ 比較的重い搬送物にも適合
【対象例】
・ 包装された製品
《パターン1》
▼NG品をエレシリンダーアームで引き寄せることで、ラインから外し、隣のNG品テーブルに滑らせる機構
《パターン2》
▼OK品はまっすぐ流れるが、NGを見つけると45°のフラップが出て、横のシュートから排出する機構
■反転シュート式排出装置ユニット
反転シュート式は、NG品が通るときだけシュートを逆側に傾けてラインから外す装置です。
*ベルトコンベヤ(1台または2台)
*センサー
*自動反転シュート
上記3つの装置を組み合わせたユニットとなっています。
【反転シュート式の特徴】
・ 形状が不揃いな搬送物に適合
【対象例】
・ バラもの
当社製作の自動排出装置ユニットは受注製作品です。
それぞれのお客様の搬送物などの条件によって機構やコンベヤを選定します。
また、既設のコンベヤにセンサーと排出装置を追加したいというご相談も受け付けております。
お困りごとがありましたら、問合せフォームよりお気軽にお尋ねください。
【ご相談の一般的な流れ】
1)お問い合わせフォームにてご連絡
2)お悩みごと、搬送物の状況などヒアリング
3)搬送物現物(OK品とNG品)をご提供いただき確認
4)装置のご提案