ゴム加工RUBBER PROCESSING
打ち抜き加工
◆打ち抜き加工とは
主にパッキンなど、シート状の製品を多数生産するのに向いた加工です。
製品の形を切り取る抜型を製作し、打ち抜き機に材料と一緒にセットして、加圧して打ち抜きく加工方法です。
平面的な加工という意味では、NCルーターなどの切削加工で加工可能なものも多くありますが、打ち抜き加工では抜型さえ作ってしまえば、切削加工よりも大幅に時間を短縮して加工することができます。
このため、一度きりの製品や、一つしか必要の無い製品を作る場合は、ルーターで製作した方がコストも掛からずに早くできますが、数10枚~数100枚単位で需要がある場合や、毎月数枚ずつだけれども年単位でリピート生産するような場合は、打ち抜き加工で対応した方がトータルコストを抑えることが出き、加工も短時間で済むばかりでなく、穴ピッチなどの寸法精度を一定に維持する生産が可能となります。
上から圧力をかけて打ち抜くため、材料の厚みがある場合は、力が横に抜けようとして材料を押し潰した状態で打ち抜いてしまう事があり、製品の打ち抜き面が凹んでしまう現象が起こるので注意が必要です。
◆ビクトリア型平板打ち抜き
ビクトリア型平板打ち抜き加工とは、ビクトリア刃(トムソン刃)と呼ばれる刃物が埋め込まれた抜型を、プレス機にセットして加圧することでその形状に打ち抜く加工です。
関東地方では「ビク型」と呼ばれることが多いですが、トムソン型の名称が一般的に使用されています。
以下の写真は手動式 平圧プレス加工機 通称「だるま」で、小ロット・低コスト・短納期の加工に対応可能です。
▼ビク型(トムソン型)
▼抜き加工作業
▼加工直後
▼抜き加工 製品