ご使用の環境を踏まえて、新たに代替品としてゴム材質を数種類を選定しました。
(摩擦試験、圧縮永久ひずみ試験)
試験にあたり、ご提案の材質による試験片を製作しました。n数は各材質3つとしました。
ピンオンディスク型試験機で動摩擦係数を測定しました。
実際の使用環境を再現する為に、チューブを相手材としてピン先端に取付けして、
ゴム部品の試験片に当てて耐摩耗性を確認する試験となりました。
摩擦試験用のゴム試験片 1mm×100mm×100mm
圧縮永久ひずみ試験のイメージ
ゴムの圧縮試験は円柱状の試験片を縦方向に負荷を一定速度で与えて行き、その際に発生する荷重を記録する試験です。
圧縮試験結果は圧縮、除荷を一定回数繰り返し行い、10%、20%時の圧縮弾性率が算出されます。
圧縮試験の試験片(テストピース) Φ29x12.5mm
材質:S45C 厚み:16mm 形状:半円状 穴加工あり
装置の脚や物流現場での台車・カゴ車など、キャスターは製造現場の多くの場所で使用されています。
ナンシン社のエラストマー車輪キャスターは、
1)耐水性に優れる 2)ブラックカーボン不使用のため、床にゴムの走行跡が付きにくい 3)適度な硬さのため、走行性が良く、音が静か
という特長があります。
車輪径はΦ65〜Φ100mmまであり、固定車輪、旋回車輪(ストッパー有り・なし)から選べるので、色々な場所のキャスター置換えが可能です。 今使用されている台車の車輪を取り換えるだけで、長寿命で使いやすい台車に生まれ変わらせることができます。
トシカルSコーティングは、株式会社トシコ社が開発した技術です。
基材に凹凸をつけ、凹部に特殊樹脂を埋め込みます。 このとき、凹凸形状は残すことによりはがれにくいコーティングを実現しています。
たくさんのグレードが用意されており、食品衛生法に適合したものもありますので、食品工場でも多く採用されています。
クレタスでは色々な表面処理を取扱いしておりますが、中でもトシカルSコーティングは粘着性の高いもに対する付着防止性能に優れています。
今回は、ベタ付きのあるパン生地をカットする刃物に、トシカルSコーティング加工をした事例です。
コーティングは、刃の高さ2/3の範囲に処理を行いました。 フッ素樹脂コーティングと比べて、コーティングが剥がれにくくなったと評価いただいております。
その他、封函機の刃に糊が付いてしまうケースなどで採用されています。